ドラゴン桜2(漫画)の読書感想

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1.はじめに

【追記】最終巻まで読んだ感想
ドラゴン桜2は、
・素直さの大切さ
・大学受験生を持つ親の心得
この2点において情報価値がある。

実際の主人公は、藤井だった。

今回はドラゴン桜2を6巻まで読んでの感想を書いたものである。
→14巻まで読んでの追記有

【追記】ドラマ版ドラゴン桜で平手友梨奈さんが演じる岩崎楓は、漫画版には登場しません(14巻時点)。
ドラマオリジナルの登場人物です。
これは前作では、漫画とドラマでは東大を目指すという大枠のみが一緒だったように原作を忠実に再現するものはではないということだと思います。
例えば主要な登場人物である水野直美は、原作(漫画)では東大に唯一現役合格し、ドラマ版では家庭の環境等により受験すらできずに終わりました。
また、漫画版は龍山高校の東大受験生は2人でしたが、ドラマ版は6人(水野含む)でした。
ドラマ版はドラマ版として、平手友梨奈さんが出ることですし楽しみたいです。

ドラゴン桜2は、2020年の夏にドラマ化が決定している。
前作に引き続き主演は阿部寛さんであり、
非常に楽しみにしている。

正直、原作となる漫画「ドラゴン桜2」についての感想は厳しめである。
以下、ネタバレを含むことをご了承の上読んでいただければ幸いである。

2.読書感想

率直に言うと、肩透かしをくらった感じである。
私は、前作の「ドラゴン桜」を全巻読んでいて、
前作が漫画として面白く、実用書としても価値あるものであったので今作を読もうと思った。

前作は合理的な勉強のメソッドだけではなく、
スポ魂的な指導で読んでいるこちらも尻を叩かれる思いで奮起させられるものがあった。

今作は進学実績である程度結果を残している龍山高校での話であり、
スポ魂的な熱血指導ではなく合理的な勉強方法に重きを置いてる。
前作と変わらず、桜木の指導を受けるのは男子1人と女子1人の2人だけである。
ネタバレで恐縮だが、前作で東大に現役合格した水野直美はその後弁護士となって
桜木の事務所で働いている。
そして、今作では龍山高校の東大専科の担任をしている。
前作からの繋がりはかなり強いものがあり、この点においては前作のファンを喜ばせるものとなっている。

龍山高校は毎年東大に合格者を出すレベルの高校となっているので、
全くの基礎学力がないような前作とはスタートから違っている。
ちなみに今回の受験生のスタート時期は高校生2年生から3年生になる間の春休みである。
そこで、今作のメインの勉強方法は「スタディサプリ」となっている。
スタディサプリとは、リクルートが運営する定額でWEB授業が視聴できる通信教育のことである。
この時点で既に、正直期待していた展開とは違うと思い始めていた。
スタディサプリが悪いとか言うつもりはなく、
低価格で質の高い講義を受けられるサービスなのであった方が良いサービスだと思っている。
確かに、高校の授業を受けるよりも塾・予備校の授業の方が分かり易く効果が高いというのは
いつの時代も言われていることだろう。
学校の授業中に内職をしている生徒というのも珍しくない。
学校の授業は集団授業であり、生徒一人一人に寄り添ったカリキュラムでもない。
この点でスタディサプリなどのオーダーメイドでカリキュラムを作れて、
かつ質の高い授業を受けられるサービスを利用するのは合理的な方法である。

しかしながら、結局肝となるのはカリキュラムを組んでくれたり、
進捗状況を確認してくれたり、モチベーションを与えてくれる指導者である。
ここは、今作も桜木である。
結局、桜木という受験のスペシャリストがいて成立する企画感が強い。
一方向の通信教育だけで結果を残すのは、誰でもできることではない。
前作はまだ授業があったから学校の存在意義があったが、
今作は学校である必要がもはや感じられない。
教室は二人専用の自習室である。
ちゃんと自習をしているかは担任の水野が監督していてくれる。
たまにスクーリングのように、専門講師が来て授業をする。
確かにこのような環境は羨ましくもある。
学校の在り方そのものの問題提起が今作のテーマなのだろうか。
現実的に一般的な高校生や浪人生がこのような環境を手に入れるのはほぼ無理だろう。
浪人生であれば、高額なお金を払えば可能かもしれない。
確かに最近、T田塾という授業を全くしないという方針の塾が急激に教室数を増やしている。
そして、以前からT進ハイスクールという映像授業に特化した予備校が有名である。
対面授業にこだわるのは、古い考え方かもしれない。
都心にある龍山高校がここまで振り切った方法を導入するのは想定外であった。
生徒が学校のカリキュラムや授業を変えるのは不可能である。
高校生3年生になったら、授業は毎日午前中だけとなるだけでも
ほぼ全受験生は歓喜だろう。
つまり、現実的な受験生にとっては
スタディサプリという素晴らしアプリがあるよということぐらいしか得られる情報がないかもしれない。

スタディサプリを使っていて、以前のように熱血指導の授業は6巻までではほぼない。
では何にコマを割いているかというと、龍山高校の運営方針についてである。
これもネタバレで恐縮だが、理事長は絶対に龍山学校を潰したいマンである。
一方で桜木は自分の実績を潰されないために絶対に龍山高校を有名進学校にしたいマンである。
この二人の対立が、残念ながらドラゴン桜2の大きなテーマとなっている。

他には、前作でもあったが親の受験への関わり方や
先生たちの意識改革が描かれている。
また、東大英語対策についても書かれているなど
東大対策についても一応触れている。

ドラゴン桜2は1冊が700円前後であり、1冊が薄い。
漫画本としてはやや高いと言わざるを得ない。
今大人気の鬼滅の刃は1冊484円である。
失礼を承知で言うが、ドラゴン桜は絵がそれほど上手いとは思わない。
上記の感想は、6巻まで読んでのものなので結論付けるのは時期尚早である。
親が買って読んで、子どもに読ませるとすればコスパは良いと思う。
東大専科の男子生徒にyoutuberになれと言ってみたり、
良さそうなものをとりあえず取り入れてみるなど著者も手探り状態が感じられる。
著者も年配の方でリアルな受験生世代とは遠い存在なので、
視点的にも親が読んだ方が得られるものがあるかもしれない。

3.おわりに

受験対策については、巻を追うごとに本格化していくことだろう。
しかしながら、現時点では漫画的なおもしろさや実用書としての有益性が私には得られなかった。
前作が良すぎたので期待値が高くなっていたかもしれない。
今後集めるかは、様子見することにしたというのが感想である。

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【追記】
10巻まで読んで特筆すべき点に気づいた。
それは、前作のドラゴン桜とは紹介しているメソッドに重複がないことである。
つまり、単純な焼き直し作品ではなく、前作とは違った新しいメソッドを得られるということである。
正しい方法かどうかや合う合わないを別にして、新作としての面白味を感じられるようになった。
そして、思うのはやはり1人ではダメだということだ。
切磋琢磨できる仲間(クラスメイト)がいることが大きいというのは前作と(いつの時代も)変わらない必要なことだと改めて認識した。

なお、前作で東大受験した矢島勇介は14巻でワンポイント起用される。
エンゼルバンクでも矢島のその後に関しては書かれていなかったが、とうとう前作のその後が明かされる。
ネタバレにつき詳細は書かないが、ドラゴン桜の本筋(意義)は守りつつ矢島らしさを残した内容だった。
ネタが尽きてきて、今まで沈黙を貫ぬいてきた矢島という誰もがその後を知りたかった存在を登場させざるを得なくなったか。

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