【完結】からかい上手の高木さんの読書感想【映画化】

Pocket

原作の漫画本1~20巻までを読んだ通しでの感想になります。
一部ネタバレ(内容)を含んだ感想になることを、事前にご了承ください。

【PR】

・「作者さん、俺たちの西方を返してください!」
・「完結??俺たちの高尾(出っ歯)と月本はどうなったんだよ!?気になって夜も8時間しか寝むれません!!」

最初の方は高木さんのからかいというよりも意地悪が目立っていたが、だんだんと西方が勝負とかこつけてノリノリになってきてかまってちゃん同士の対決になっていき、からかいというよりもイチャイチャになっていた。そもそも登下校を毎日一緒にするってなんやねん。幸いなのが、西方の性の目覚めが遅く、青少年が読んでも成長に悪影響を及ぼす懸念がない健全なラブコメであった。ほっこりする健全な日常ラブコメは、中3の夏休みが限界とばかりに急展開を迎え、西方は遠いところに行ってしまった。もう、これからは西方さんと呼ばせていただきます。浜口と北条までも夏休みマジックにかかってしまった。漫画の最終回に見られる集団発情期に高尾と月本も参戦していたら、もう思い残すことはなかったかもしれない。作者は毎回高木さんのからかいや西方さんの少年心をくすぐる勝負を通して、読者の心を惹きつけるのに長けていたが、高尾についてこれは作者からの心理戦なのか?物語を完全に完結させないことで、物語の余韻、奥行きを持たせるつもりなのだろうか?高木さんと西方さんの二人の関係については、もはや語る言葉を持ちません。学んだことは、ハンカチが落ちていたら自己の利益を無視してでも、積極的に拾っていきたいと思いました。あと席の位置やクラスが一緒になれるかはやっぱ大事やね。
スマホの存在が場違いに感じる、のどかな情景は純情な物語の設定にマッチしまくっていた。どこの片田舎なのだろうか聖地巡礼したいです。
他には、高木さんの顔が野原しんのすけにそっくりだと途中から思い出したので、あまりラブコメのラブの部分は感じず、しんちゃんもとい高木さんが「ありゃ?」ととぼけるギャグ漫画としてほっこりさせていただきました。あと、別作者によるスピンオフ出過ぎな。
20巻とそこそこの量だが、飽きは全く来なかった。ユカリ、ミナ、サナエ(月本)の三人など、高木さんや西方さん以外のチョイ役の登場人物もキャラクターが立っていて賑やかで、かつ登場人物に嫌な先生や生徒がいない楽しそうな学校だった。こんな中学校生活をわいも・・・おっと誰かが来たようだ。

<参考文献>
からかい上手の高木さん 1-20巻 山本崇一朗 小学館 2014.6~2024.1

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です