カテゴリー: 読書感想文の記事一覧
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佐藤究著「テスカトリポカ」の読書感想
レビュー:★★★★★ 圧倒的な非日常が広がっていて、エンターテインメントとしてゾクゾクしながら、ときに不謹慎ながらワクワクしながら一気に読み終えた。あまりに非日常的な世界や残虐非道が続くと、ある時からリアルとして捉えられ […]
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恩田陸著「蜜蜂と遠雷」「祝祭と予感」の読書感想
レビュー:★★★★★ 始めに断っておくと、私には音楽の素養がない。 コンクールがどういうものかなどもよくわかっていない、ただの素人が読んだ感想である。 なお、映画は観ていない。 消えた天才少女「栄伝亜夜」の鮮烈なる復活劇 […]
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深緑野分著「ベルリンは晴れているか」の読書感想
レビュー:★★★★★ 1920年代から第二次世界大戦後のドイツを通して、戦争の悲惨さについて教えてくれる良書だった。 最後まで展開が読めず、ミステリーとしてものめり込ませてもらった。 本書の内容とは直接関係ないが、巻末の […]
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新川帆立著「倒産続きの彼女」の読書感想
レビュー:★☆☆☆☆ 驚くほど内容が薄っぺらかった。 きっと、対象年齢が違ったのだと思う。 優秀な人ほど、難しいことを誰にでもわかるように平易に説明できるということだろうか。 きっと中学生でも難なく読める文章や内容になっ […]
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湊かなえ著「残照の頂 続・山女日記」の読書感想
レビュー:★★☆☆☆ 前作の山女日記はレビュー:★★★★★にした。 山女日記の読書感想 前作を読んだ方が最も気になるであろう前作との繋がりについてだが、本書は全くの新作である。 つまり前作の登場人物は一切登場しない。 前 […]
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又吉直樹著「火花」の読書感想
レビュー:★★★★☆ 実はこの本を読むのは二度目ある。 一度目は芥川賞受賞直後に読んだ。 その時は、神谷さんは意味不明だし、ただの売れなかった芸人の話かと表面的なところしか見ていなかった。だから、正直大した感想も持ってい […]
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湊かなえ著「山女日記」の読書感想
レビュー:★★★★★ どの物語も良かった。何が良かったかと言えば、日常を描いているだけなのに興味や共感を抱いてしまう物語ばかりで、読んでいて飽きや疑念が来ない。登山の物語らしく、それぞれの人生を感じさせられた。これこそが […]
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町田そのこ著「52ヘルツのクジラたち」の読書感想
レビュー:★★★☆☆ この本は、人の残酷さと優しさという対局にあるものを描いている。 人の可能性を信じ続けるか、どうしようもない人もいると割り切るかを考える契機になる。 個人的な感想としては、本書はキナコと美晴の友情の物 […]
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森見登美彦著「夜行」の読書感想
レビュー:★★☆☆☆ 先日、「熱帯」を読んだ。 私が以前に読んだ森見作品と作風が大分違っていて驚きがあった。 しばらく読んでいない間に何があったのかという好奇心から、本書を手に取った。 ちなみに以前に読んだというのは、「 […]
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万城目学著「ヒトコブラクダ層ぜっと」の読書感想
レビュー:★★★★☆ 単行本目次を抜かして上巻441ページ、下巻485ページの長編であるが、飽きることはなく最後までハラハラドキドキ、ワクワクしながら読むことができた。 物語自体は、万城ワールドである独自の創作の世界が構 […]