ソシャゲ(ゲームアプリ)とTwitter

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1.はじめに

ソシャゲとTwitterの関係を書きたかったものである。
パターンがほとんど決めっているので、そのパターンを書きたい。
ソシャゲとは、ソーシャルゲーム(Social-network game)の略であり、オンラインゲームのことである。
ここで、ソシャゲとはスマートフォン向け等のゲームアプリと範囲を狭めたものとする。

わかったこと
・Twitterを使っているソシャゲユーザーは、一定数いる
・人気ソシャゲは、一定数のTwitterのフォロワーがいる

2.創業期(配信前~配信直後)

ゲーム配信(リリース)前に、公式Twitterアカウントを開設する。
事前登録や公式Twitterをフォローし、ツイートをリツイートすることで、
ゲーム内のアイテムがもらえるようにする。
または、ノベリティグッズを抽選で当たるなどのキャンペーンを行う。
人気となるソシャゲは、配信前に公式Twitterのフォロワー数は10万を超えている。
配信前に先ず勝負がある。
特にIP作品は、開始直後がピークである場合がある。
IP作品とは、例えばドラゴンボールなど既に原作があるものを題材にした作品のことである。

配信直後は、配信前の広報活動とリセマラによって爆発的にダウンロード数が伸びる。
リセマラとは、自分の好きなキャラクターが当たるまでアンインストールとダウンロードを繰り返すことである。
この時期は、Twitter上ではハッシュタグをつけて、ガチャ結果の投稿が目立つ。

他には、ゲーム攻略サイトは配信前から事前情報や、リセマラページなどを更新している。
配信前に、リセマラや最強キャラランキングをブランク(空欄)で公開しておき、
検索エンジンに登録しておくという破廉恥な行為が話題作のゲームアプリほど目立つ。

3.成長期

この時期も相変わらず、Twitter上ではガチャ結果の投稿が多い。
特に最初のフェスと呼ばれる特別なガチャが開催され、一段と盛り上がる。
ガチャ結果は、神引きと呼ばれる大当たりの結果の自慢大会から、
爆死と呼ばれるガチャの大外れの不平不満大会が大半を占める。

成長期の長さはゲームによって、異なる。
3か月程度の場合もあれば、リリースから2年程度の長いものまである。
この時期もソシャゲユーザーのハッシュタグを付けたツイートは多い。
Twitter上のタイムラインの流れる速度が速く、ツイートしても一般ユーザーでは埋もれてしまう。

攻略サイトは、この時期はハイペースで記事を更新する。

4.成熟期

廃課金、重課金者などのオピニオンリーダーが形成されている。
ソシャゲの特徴として、課金をすればするほど有利になる。
オピニオンリーダーには、人気youtuberがなる場合もある。
オピニオンリーダーにフォローが集まり、一般ユーザーがツイートする機会が減少する。

また、特定のライングループなどが形成され、ハッシュタグではなく、
仲間内でのツイートが多くなる。

この時期は、ハッシュタグを付けてのツイートが少ないというという特徴がある。

攻略サイトは、この時期に分かれる。
成長期で、見込がないと判断したソシャゲには更新頻度が極端に落ちる。

5.衰退期

そのソシャゲに関するツイート自体が少なくなる。
公式Twitterアカウントへの不満のリプライなど、ネガティブな要素しかない。
公式Twitterがツイートしても、フォロワー数に比してリツイート数やいいねの数が極端に少ない。
ゲーム攻略サイトなども更新をやめてしまい活気が失われている。

検索エンジンでは、攻略サイトの過去の産物(古い情報)が上位に表示されたままとなる。
検索エンジン対策を施してある攻略サイト故に、いつまでも亡霊が残り続ける。

6.売上高等

時間の経過につれ、ユーザーのゲームに関するツイートが減少していく。
現在のソシャゲの特徴として、成長期が長いゲームが上位に君臨し続けている。
パズドラ、モンスト、Fate/Grand orderやドッカンバトルなど上位層は変わっていない。
参考として、モンスト(モンスターストライク)の配信会社である株式会社ミクシィの
売上高の推移のグラフを載せる。

株式会社ミクシィ「2018年3月期有価証券報告書」、「2017年3月期有価証券報告書」より作成
モンスターストライクの配信は平成25年10月である。
ミクシィは、モンスト以外に目ぼしいゲームアプリを出していない。
ただし、上図の売上高にはモンスト以外のの売上高も含まれている。
高い水準で、売上高が維持されているのが分かる。

同様に、ガンホー・オンライン・エンターテイメント(株)の売上高のグラフを示す。

ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社「2017年12月期有価証券報告書」、「2017年12月期有価証券報告書」より作成
パズル&ドラゴンズ(パズドラ)の配信は平成24年2月である。
上図の売上高には、パズドラ以外の売上高も含まれている。
パズドラが主要なゲームであることは間違いない。

大体のソシャゲは、配信直後がピークで成長期も短く1年程度で衰退期を迎える。
モンストやパズドラなどの大ヒットしたゲームは成長期・成熟期が3年程度あるという特徴がある。

7.フォロワー数との関係

下図は、AppSotreセールスランキングで50位程度までに入っているゲームアプリのフォロワー数を調べた。
基準日は、平成30年11月30日である。
日本の公式Twitterアカウントのみで数えている。

これは1次情報として、上げておく。
個別のゲームアプリの売上高等の情報がないので、分析等が困難である。
また、Twitterのフォロワー数は累積していくものなので、
現在のフォロワー数と現在の売上高を比較するのが正しいとは言えない。
具体的に言えば、ピークを過ぎたゲームでもフォロワー数が維持されている場合である。
モンスト、パズドラ、FGOが1,2,3位と想定通りの結果であるとは言える。
ドラゴンボールZドッカンバトルとドラゴンボールレジェンズのともに、ドラゴンボールのIP作品は、
フォロワー数が際立って多くはないが、AppStoreのセールスランキングでは上位になる。
ユーザー単価が高いからかどうなのかは残念ながらわかる資料がない。

フォロワー数がユーザー数とどれほどの関係があるのかも調べることができない。
ユーザー数を公表しているゲームアプリは皆無である。
また、ダウンロード数もリセマラ等で正確な数値を表しているとは言い難い部分がある。

実際に2018年10月分の公式Twitterのツイート数、リプライ数、リツイート(RT)数、いいねの数を数えてみた。
FGOとパズドラの公式Twitterを対象にした。
パズドラの公式Twitterの方が、フォロワー数1,114,954(約1.8倍)アカウント多い。

リプライ数は、パズドラの方が多いが、リツイート数といいねの数はFGOの方が多いという結果になった。
成熟期と衰弱期にあるソシャゲの違い(特徴)ではないかという仮説が考えられる。
フォロワー数が1.8倍も違うのにも関わらず、リツイート数といいねの数はFGOの方が多いのは大きなポイントである。

8.おわりに

ソシャゲにおいてTwitterが果たしている働きを調べたいが、情報がない。
例えば、ミクシィにしてもモンストだけを事業として行っているわけではない。
個別ゲームアプリの売上高等の情報を網羅的に得られれば、分析ができるといった
ところで躓いた。
また、あるソシャゲの創業期からTwitterのフォロワー数を追っていくなど
を現在するのは困難である。
個人の体験を元に書いたところがあり、ブログ用が妥当であると判断して公開した。
妙案が浮かんだら、追記していきたい。

マスター:クレア

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