【厳選ベスト15】間違いのないおすすめ小説を紹介する【面白い】

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1.はじめに

完全主観のおすすめの小説を紹介したい。
一作家一作品の縛りをかけさせていただいた。
下記で紹介する著者の作品は、当然複数読んでいる。
その中で、特に好きな作品を挙げた。
厳選の15作品なので、すべてメジャーな作品となっている。
映画などの映像に影響を受けているところがあるがご容赦願う。
あらすじを書くというよりは、私がどこが好きかということを紹介している。

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2.作品紹介

下記で列挙している順番に特に意味はない。

こころ

言わずと知れた文豪の名著である。
人間の弱さを書いた人間味のある作品である。
時代背景は今とは全く違うが人間の本質的なところは変わるわけではなく
今読んでも核心をついた心を揺さぶられる作品である。
私は登場人物のKが好きである。
作品の中で、Kについての全てが書かれているわけではない。
Kの真っ直ぐなところに魅力を感じた。
Kはなぜ自ら命を絶ったのか、著書からの問いかけである。
あらすじではなく、一度は全文読んでおきたい作品だ。

人間失格

「恥の多い生涯を送ってきました。」
作品のタイトルやこの一文を聞いたことがある人は多いだろう。
太宰の作品は、夏目漱石の作品と通じるものがあると私は思っている。
どちらも人間臭さがするところが好きである。
斜に構えて自堕落な生活を送るという作家のイメージは太宰から来たものだと思っている。
代表作の「人間失格」を読んで、なんとも思わない場合太宰にはまることはないかもしれない。
太宰作品には珍しい、生命力みなぎる熱い作品である「走れメロス」もおすすめである。

白い巨塔

医師の社会を描いた作品である。
何度も映像化されている。
大学病院の権力闘争や医師の倫理が大きなテーマだ。
主人公の財前については意見が分かれるかもしれないが、
私は成り上がりで上昇志向の強いギラギラした財前は嫌いではない。
驕りが、一つの間違いが医師にとっては致命傷になることを知らしめる怖い作品である。
作品に登場する医師たちに、何で医師になったのか問いかけたくなる。
「白い巨塔」という言葉は日常語にもなっているレベルなので、
社会勉強として読むのもおすすめである。
著者の作品は、ほとんどが映像化されていて
原作も映像作品もおすすめである。
もちろん創作も入っているので、その点は注意である。

ノルウェイの森

ハルキストというほど、はまってはいないが全作品を読んでいる。
その中で、一番のおすすめは「ノルウェイの森」になる。
(松山ケンイチ主演の映画版はおすすめしない。)
現実的な話の中に、村上春樹特有の異世界を上手く共存させたバランスが良い作品。
何かを指南してくれるわけではないが、生に対して寛容さを与えてくれる作品。
次におすすめするとしたら、1Q84になる。
村上作品は一見普通の主人公から始まり、
目まぐるしく話が展開されていき、
長編でも飽きることなく最後まで読み切れる数少ない作家である。

いちご同盟

いわゆるヒロインが難病ものである。
難病のヒロインを前に、
主人公の居ても立っても居られない気持ちがストレートに伝わってくる。
登場人物の繊細な心の内がありありと描かれていて、読みふける。
著者が書いた作品の主人公のモヤモヤや葛藤には自然と共感できてしまう。
青春小説の代表作の一つに間違いない。

世界の中心で、愛をさけぶ

こちらもヒロインが難病ものである。
才色兼備な優等生のヒロインと一生懸命な主人公。
感想を文章にすると陳腐なものになってしまうが、
限られた時間の中で全力で生きた高校生カップルの話である。
今でいう鬼滅の刃並みの社会現象を起こした作品であり、一読する価値はある。
長澤まさみさんがヒロイン役の映画も、綾瀬はるかさんがヒロイン役のドラマもおすすめである。
こちらは、アマゾンプライムで観れる。

君の膵臓を食べたい

ヒロインが難病ものというよりは、
ボーイミーツガールものである。
ヒロインが病気でなくても、物語は成立する。
辛くも温かい作品であった。
私は映画を観て、面白かったので直ぐに小説を読んだ。
映画は、上記の「世界の中心で、愛をさけぶ」のドラマ版をまねたかのように
原作の最後から大きな変更があった。
映画は映画でもちろん素敵な世界であったが、
小説の最後の方が私としてはしっくりきた。
いずれにしても前を向いた主人公を見れて良かった。
大切なことを教えてくれる作品である。
性別は関係ない。

桐島部活辞めるって

青春の葛藤あるあるを描かせたら右に出るものはいないくらい個人的に好きな作家。
男子側だけではく、女子側の内面も深く描けるところが秀逸。
しかも、突拍子もないことが起きるわけでもなく
日常生活の中での生徒や学生特有の空気感を描き作品として成立させるところは驚くべき文才と言える。
映画は驚くほど出演者が原作の世界観で演じていた傑作。

くちびるに歌を

心が洗われる素敵な世界を描いた作品。
中学生が合唱コンクールに向けて練習するだけの話。
合唱コンクールにたどり着くまでに一筋縄ではいかぬ展開に食い入るように読んでしまった。
登場する中学生の精神年齢の高さに脱帽した。
私は文化系の部活とは縁がなかったが、
合唱というものの素晴らしさが伝わる作品。
映画版では若干設定が違うが実際の合唱や五島列島の景色など、聴覚や視覚から得られる感情があり是非映画も合わせて観たい作品。
映画の主演は、新垣結衣さんである。
解夏や坂道のアポロンなど、長崎を舞台にした作品に心惹かれるのは私個人の趣味だろうか。

鴨川ホルモー

万城目学作品には、独特の世界がある。
くだらないと思うか、魅了されるかは好みが別れるだろう。
私は毎回の奇想天外な世界に魅了されている。
鴨川ホルモーをなぜおすすめするかと言えば、
登場人物、京都という舞台、独特の世界がすべてマッチして描ききられていたからである。
万城目氏の作品はどちらかと言うとライトノベルに近いエスパー作品である。

新釈走れメロス 他4編

森見登美彦の世界観が凝縮された短編集。
この作品を読んで面白いと思わなかったら、
たぶん森見作品にははまらないだろう。
森見作品は表現が独特であり、文章を読めば直ぐに森見作品と分かるぐらいの癖がある。
走れメロスなど名作を、著者の世界観でパロディ化した作品集。
山月記は意外と言ったら何ではあるが、
何とも言えない切ない気持ちにさせられた。
原作の肝は守りながら、
自分の言葉で自由奔放に書けることに舌を巻く。
余談だが森見作品は、表紙買いしたくなる凝ったデザインも特徴的だ。

廉太郎ノオト

2020年青少年読書感想文全国コンクール 課題図書。
主人公は瀧廉太郎だ。
時代小説のように瀧廉太郎の生涯を史実を基に創作された作品。
瀧廉太郎の天才ぶり、たゆまぬ努力、そして恩師や仲間、ライバルとの出会いなど23年と短くも濃い生涯を描いた作品。
努力の必要性、高い環境に身を置くことで得られる世界など自己啓発にもおすすめで胸を打たれる作品であった。
これこそが、青春群像劇だ。
正直ライトノベルに近く、あくまで創作であることは忘れてはならない。

図書館戦争

本の検閲が極端に厳しくなった世界。
表現の自由を守るために武装し文字通り命をかけた世界。
極端とは言ったが、最近の規制を考えると
あり得なくはない世界である。
登場人物のキャラは立っているし、
著者得意の胸キュンもあり読みどころは満載である。
私は別冊まで読んだが、
別冊は蛇足もいいところだというのが感想である。
本編と映画版については、おすすめということだ。

涼宮ハルヒの憂鬱

一時代を築いたライトノベル。
未完の作品であり、話の途中で8年以上止まったままである。
「東中出身、涼宮ハルヒ。ただの人間には興味ありません。
この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。
以上。」
という名言はあまりにも有名。
キャラクターの設定、セリフ、世界観など、
これぞライトノベルというぶっ飛んだユーモアあふれる癖になる作品。
私がライトノベルの世界に誘われた作品である。

かがみの孤城

最初から最後まで中身がぎっしりと詰まっている滅多に出会えない長編小説だ。
無駄がなさ過ぎて、休む暇がなく速く続きが読みたいと常に興奮冷めやらぬ状態だった。
文字通り没頭していたのだ。
最後の最後まで目が離せないとは、まさにこのような物語を指して言う事だろう。
内容に関しては、小説がパーフェクトワールドで、私が何か書くのはその美しさに水をさすようなので極力控えたい。本書のように苦しんでいる人に希望を与える書こそ、良書というのではないだろうか。
読みながら即座にその情景が浮かんでくる。語弊を恐れずに言うと、絵本や漫画を読んでいるように絵が世界が頭に浮かんできた。そして、絵本や漫画では表現しきれない、内面や出来事等の情報量の充分さである。
ジャンルで言うと、ファンタジーになるだろうか。
老若男女、誰にでもおすすめできる普遍的な魅力ある作品であった。

3.おわりに

似たような系統の作品が好きであるのは一目瞭然である。
はまる人ははまるし、はまらない人ははまらないだろう。

読んだのが大分前のものもあり、
詳細がぼやけている作品もあるが、
おすすめということでは間違いない。

多感な時期に読んだ本ほど、心に残っている。
今は本を読んでもあまり心が揺さぶれることが少なくなった。
そればかりか、粗によく目がいくようになってしまった。
歳は取りたくないものだ。

マスター:クレア

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