【独学2ヵ月】行政書士合格体験記(令和6年)
1.はじめに
合格体験記としていますが、今現在は受験生における勉強等の記録です。
受験前は何とでも言えるので、タイトルについては多めに見てください。
独学、初受験です。
宅建を持っていますが、受験は2018年です。
ふと思い立って、2024年8月25日に受験申込をしました。
受験理由の一つは、民法について確認したかったからです。
そこから教材を購入したので、勉強開始は2024年8月29日からです。
市販の教材のみで勉強予定です。
受験料が1万超えで、ほぼマーク式でたった1日(3時間)のテストなのに高いなと思いました。
2.合格体験記
R7.1.29日更新
※成績通知は届いたら、アップします。
R7.2.3成績通知(ハガキ)到着
約2ヵ月350時間独学勉強でした。
最初に、勉強方法(内容)を書いておきます。
使用教材は下記3.に書いていますが、合格革命のテキスト等を使用しました。
テキストを民法・行政法を5周以上、憲法・商法等は2周、一般知識等は1、2周です。
基本問題集は2周、合格革命の記述問題集は2周、みんなが欲しかった記述問題集も2周(ほぼ1周)です。
みんなが欲しかった記述問題集は試験約1週間前に慌てて買いました。
それだけ記述に関しては直前まで試行錯誤でした。
模試は市販LEC模試を1冊だけです。
テキスト等に付記された重要度A~Cについては無視していました。
そのおかげか、先取特権を書けました。
記述もある民法と行政法を手厚く勉強し、その成果と今回簡単だった一般知識で取って合格した形になります。
楽勝だったかと聞かれれば、本試験で問題を解き終わった試験終了8秒前だったので本試験に関しては余裕はなかったです。
一般知識は14問を5分で解きました。
文章問題は全部読む時間がなかったので、選択肢の文章から答えを見つける荒業を使いました。
時間配分のミスで取り返しのつかないことになっていた可能性がありました。
本試験は見たことがない問題に、3時間水分補給なしと、精神力を試される場でもありました。
模試では最低でも20分は余っていたのに、何でこんなギリギリの時間になったかについて書きたいと思います。
問題を解く順番は、私は1問目から(問番号通り)解きます。
基礎法学2問から始まり、憲法5問へ続きます。
私はこの7問中1問しか取れませんでした。
基礎法学はきっていたので、現場対応で解くつもりでいました。
2問ともよく分からなかったので何となくマークしました。
憲法に進みましたが見たことがない問題ばかり。
基礎法学は自信がなかったので、憲法を捨てるわけにはいきません。
全ての問題に長考し、自信がないまま進みます。
行政法に進んでも、基礎法学と憲法に自信がなかったので、ここは落とせないと長考し時間がロスしていきます。
負の循環が続き、穴埋めに辿り着いたときは残り30分ぐらいでした。
約30分で、穴埋め、記述そして一般知識を諦めずに解いた自分を褒めたいと思います。
最後は根性論です。
何でこうなったかと分析をすると、行政革命のテキストの憲法がざるだったからです。
他責ですが、見たことがない知識問題は解けません。
そもそもとして、テキストをあの厚さの1冊にしようとすれば、省かざるを得ないのは理解できます。
独学の人は自分である程度全体像をみて、勉強する必要があります。
例えばあと100時間あったらもっと高得点を取れたか?と聞かれれば、あまり変わらなかったと思います。
時間ではなく、進捗状況で判断していたので本試験前はこれぐらいで十分だろうと必要な勉強量をしたつもりだったからです。
もう少し時間があっても記述の暗記に時間を費やしていたと思います。
受けてみて、今年の本試験の憲法は行政革命のテキストでは対応できなかったから、別のテキストや判例集等に手を付ける必要があったと分かりました。
しかし、憲法ができなくても合格できたので合格する目的に対しては合格革命のテキストで十分だったとも言えます。
300点中180点の6割で合格できる試験なので、日々の勉強も本試験対応も早めに判断することが重要だと思います。
あっちこっち手を付けるの(浮気性の受験生)は良くないというのが、受験で定石として言われています。
記述に関してですが、みんなが欲しかった!記述問題集をおすすめします。
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最初はこちらを使うべきです。
合格革命の記述編はみんなが欲しかったを理解した上で使うのが良いでしょう。
合格革命の方は論点が少ない、書き方に関する解説が詳しくないなどがあげられます。
例えば、今年の問題44の記述で、“誰に対して”訴えを提起するかが重要な点でしたが、みんなが欲しかっただと、こういった必要な記述ポイントを意識させてくれるので良かったです。
もしかしたら、私が受かったのは、みんなが欲しかった記述問題集のおかげかもしれません。
そもそもとして、テキストもみんなが欲しかったシリーズの方が良かったのかもしれませんが、合格革命以外のテキストは見たことがないので何とも言えません。
ブログのネタ作りのために受けた一面もあるので、より個人的な感想を書きます。
行政書士は難しい試験だと煽っているのは、予備校の講師など利害関係者ばかりというのは宅建試験のときの似たような構図です。
入門試験なのに合格率が10%前半なので、予備校等にとっては都合の良い試験となっています。
本試験が3時間なので、最低3時間は机に向かって座っていられる必要があります。
予備校等に課金する前に、まずはこのトレーニングを積んだ方が合格に近づけると思います。
自習室が使える、勉強の進捗管理を定期的に行ってくれるなどがあれば予備校等に課金する意味はあると思います。
市販模試の記述解説の動画を見ましたが、解答を棒読みしているだけ、または無駄に引き伸ばしている印象です。
行政書士試験は論述試験ではないので、ほとんど知っているかどうかの知識問題です。
だから、それ以上解説のしようがないと言えば、そうでしょう。
また、本試験の解答速報を見ましたがユーキャンは2,3問、間違っていました。
伊藤塾が疑義問(のちに全員正解となった問題)を両方選んでいたのは、さすがだなとは思いました。
情弱向けのビジネスの側面が強いなという印象です。
私も宅建・行政書士短期一発合格者として、(自称)講師にでもなろうかなと思いました。
例えば、宅建合格者向けに合格保証(返金制度あり)にすれば需要がありそうな気がします。
甘い言葉や耳障りの良い言葉に耳を傾けないで、勉強に集中するのは必要なことです。
ですので、私は行政書士試験を難関試験とは言いませんし、聞かれても量はあったけど難しくはなかったと答えます。
こういうことを言うと嫌われることを承知していますが、難しいと思うとメンタルブロックされ勉強の効率が下がり、やらない言い訳をしてしまうおそれがあります。
合格できないわけがないという信念が最後まで諦めない姿勢に繋がったと思います。
こういったことは、漫画「ドラゴン桜」に書かれています。
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勉強ついてもっと具体的に言うと、宅建や自動車免許の試験は
「~Aである。」
と結論だけ覚えていれば良い試験です。
一方で行政書士試験
「~Bであるから、~Cである。」
このBの理由・判例の部分も覚えていないとひっかけにひっかかります。
Cの結論だけ覚えていると、選択肢が絞り切れません。
問題集ばかり回転していると、
「~Dであるから、~Cである。」だから×
「~Bであるから、~Eである。」だから×
と覚えてしまい、
「~Bであるから、~Cである。」
と正しい理由と結論を一つ覚えればいいのに、無駄な選択肢をたくさん覚えてしまいますし、本来の「~Bであるから、~Cである。」ではないから×という正しい思考からずれる可能性があります。
また、一般知識の文章問題についてもテクニックがありますが、そういう肝の話はしてくれないのが情弱ビジネスです。
試験は勝てば官軍なので、合格すればこのように何とでも言えます。
ここまで読んだくれている方がいれば、たぶん今回残念な結果だった方だと思います。
溺れる者は藁をもつかむと言いますが、行政書士試験に関しては時間はまだありますので直ぐに判断するのは良くないと思います。
焦らせる言葉をかける人は良くないです。
これからの時間の確保と勉強場所を算段するのが先だと思います。
成績通知が届いたので一部追記します。
記述は22点でした。
時間がなく下書きもしないで書いたので、答案を完全に再現できません。
模範解答と見比べると、ニュアンスはあっているのですが「優先して」や「代位して」などと書けていないので伸びませんでした。
ほとんどキーワードの部分点だと思います。
3問とも初見でしたが、とりあえず解答欄を埋めることは重要だと思います。
思いの外、長文になってしまいました。
何かの参考になれば幸いです。
3.使用教材等
・合格革命基本テキスト 早稲田経営出版
・合格革命基本問題集 早稲田経営出版
・合格革命 40字記述式・多肢選択式問題集 早稲田経営出版
・当たる直前予想模試 行政書士 LEC
直前予想模試だけLECなのは、リサイクルショップで売っていたからです。
最新のものが売っていてラッキーでした。
早稲田経営出版のテキスト等にしたのは、TACオンライン書籍ストアで安く買えるからです。
特に他社と見比べたりはしていません。
安さ重視の布陣です。
時間あれば予想模試を買い足すかもしれませんが、予想模試は10月中旬から始める予定なので予定は未定です。
11.2 ・みんなが欲しかった行政書士40字記述式問題集 TAC出版を追加
記述がよく分からない、論点が足りないから直前期ではありますが追加しました。
4.勉強記録
R6.8.29開始
8.29~9.6民法1周目
9.7~9.13行政法1周目
9.13~9.15その他(教養系)1周目
9.16~18憲法1周目
9.18~21民法2周目
9.22~25行政法2周目・その他
9.26~10.1 40字記述式・多肢選択式問題集1周目
10.1~5 40字記述式問題集2周目・テキスト精読
10.6 LEC直前予想模試(市販) 第1回 156/300
法令等5肢択一104/160 法令等多肢選択式16/24 記述 0/60 基礎知識5肢択一 36/56
10.6~ テキスト精読
10.10 LEC直前予想模試(市販) 第2回 162/300
法令等5肢択一116/160 法令等多肢選択式14/24 記述 0/60 基礎知識5肢択一 32/56
10.17 2023年本試験問題(過去問) 160/300
法令等5肢択一 96/160 法令等多肢選択式16/24 記述 4/60 基礎知識5肢択一 44/56
10.28 LEC直前予想模試(市販) 第3回 148/300
法令等5肢択一96/160 法令等多肢選択式20/24 記述 0/60 基礎知識5肢択一 32/56
※テキストと基本問題集をワンセットとして〇周目としています。
5.自己採点結果
法令等5肢択一100/160 法令等多肢選択式16/24 記述 ?/60 基礎知識5肢択一 48/56
6.おわりに
<1周目>
テキストはすんなり読めるが、基本問題集が意外と重い。
記述式と教養系が不安。
<2周目・模試1回目>
いけると思ったが、模試1回目をやってみてそうでもなかった。
記述が何を問われているのかよく分からなかった。
<模試2回目>
ゆっくり解いても2時間半で終わるので、時間は大丈夫。
記述がキーワードも拾えていない。
試験時間は問題ないので、模試を解くメリットは山当てになる。
<過去問2023>
あんまり伸びない。
<模試3回目>
本試験2週間前で148点はまずい。よく分からなくなってきた。
<本試験・合格後>
記述なしで、180点に届かなかった。
記述待ちだと安心できなかった。
記述を捨てるのは愚策であると言えるので、対策して良かった。
申込者数は372人(0.63%)、受験者数は794人(1.69%)昨年よりも増えているのに、合格者数が昨年よりも406人(6.18%)も減っているのは草。