カテゴリー: 読書感想文の記事一覧
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湊かなえ著「残照の頂 続・山女日記」の読書感想
レビュー:★★☆☆☆ 前作の山女日記はレビュー:★★★★★にした。 山女日記の読書感想 前作を読んだ方が最も気になるであろう前作との繋がりについてだが、本書は全くの新作である。 つまり前作の登場人物は一切登場しない。 前 […]
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又吉直樹著「火花」の読書感想
レビュー:★★★★☆ 実はこの本を読むのは二度目ある。 一度目は芥川賞受賞直後に読んだ。 その時は、神谷さんは意味不明だし、ただの売れなかった芸人の話かと表面的なところしか見ていなかった。だから、正直大した感想も持ってい […]
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湊かなえ著「山女日記」の読書感想
レビュー:★★★★★ どの物語も良かった。何が良かったかと言えば、日常を描いているだけなのに興味や共感を抱いてしまう物語ばかりで、読んでいて飽きや疑念が来ない。登山の物語らしく、それぞれの人生を感じさせられた。これこそが […]
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町田そのこ著「52ヘルツのクジラたち」の読書感想
レビュー:★★★☆☆ この本は、人の残酷さと優しさという対局にあるものを描いている。 人の可能性を信じ続けるか、どうしようもない人もいると割り切るかを考える契機になる。 個人的な感想としては、本書はキナコと美晴の友情の物 […]
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森見登美彦著「夜行」の読書感想
レビュー:★★☆☆☆ 先日、「熱帯」を読んだ。 私が以前に読んだ森見作品と作風が大分違っていて驚きがあった。 しばらく読んでいない間に何があったのかという好奇心から、本書を手に取った。 ちなみに以前に読んだというのは、「 […]
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万城目学著「ヒトコブラクダ層ぜっと」の読書感想
レビュー:★★★★☆ 単行本目次を抜かして上巻441ページ、下巻485ページの長編であるが、飽きることはなく最後までハラハラドキドキ、ワクワクしながら読むことができた。 物語自体は、万城ワールドである独自の創作の世界が構 […]
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森見登美彦著「熱帯」の読書感想
レビュー:★★☆☆☆ 線香花火のような読書だった。 何度も本書への興味が消えそうになりながら、結末への好奇心と期待の灯が心の本当に奥底に僅かにつき続け何とか最後まで見届けることができた。 華やかさを楽しさを求めるのではな […]
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三秋縋著「恋する寄生虫」の読書感想
レビュー:★★★☆☆ 世界観を構成する内容量が十分であり、恋する寄生虫という独自性もあった。 個人的に、特に感動するとか心を動かせられるなどがなかったので、こちらのレビューとした。 恋の形としては、斬新で未知の世界であっ […]
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辻村深月著「かがみの孤城」の読書感想
レビュー:★★★★★ 文句のつけようがなく、レビューに迷うことはなかった。 最初から最後まで中身がぎっしりと詰まっている滅多に出会えない長編小説だ。 無駄がなさ過ぎて、休む暇がなく速く続きが読みたいと常に興奮冷めやらぬ状 […]
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西加奈子著「夜が明ける」の読書感想
レビュー:★★★★★ 星4か星5にするか悩んだ。ただ、星4にしたら、自分が「戦う」とか「勝ち負け」にこだわっていることを認めるのを恐れたような気がしたので星5にした。 私は、本書に書いてあることをすべてにおいて手放しに受 […]