初心者の金魚の選び方

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1.はじめに

金魚をお迎えするにあたって、お店で確認する事項等を書きたいと思います。
当然一度お迎えした金魚は、最後まで責任を持ってお世話しなければなりません。
病気になった金魚を回復させるのは、素人には非常に難易度が高いです。
仮に一度回復させることができても再発する可能性や他の金魚に病気をうつしてしまう可能性があります。
ですので、最初に元気な金魚をお迎えするのに越したことはないでしょう。

私は金魚初心者で元気な個体を3匹お迎えしました。
現在約4か月が経過していますが病気が一度もなく元気に泳いでいます。
飼育が難しいとされるらんちゅうですが、初心者の私でも問題なく飼育できているのは初めに元気な個体であったことが大きいと思います。
そのために参考なればと書いたものです。

また、私は通販で購入したことはありません。
YouTubeなど通販でお迎えした金魚を紹介されているのを見ると、最初から体調を崩しているのをよく見ます。
届くまでに時間がかかるのは大きなリスクとなるでしょう。
そもそも死着保証という言葉がある時点でできる限り避けるべきと言えるでしょう。
実際に見て購入するのに越したことはなく、以下は店頭購入を前提に書いています。

2.時期

金魚は3月から4月に産卵します。中国やタイなど輸入の金魚も多いですが、冬場は流通量があまり多くありません。水温が低いと金魚は冬眠して、餌を食べずじっとしています。
アクアショップの水槽はヒーターで温度管理されています。
その年に生まれた金魚を当歳魚と言います。当歳魚が流通するのは春以降なので、このあたりの時期に小さい個体の流通量が多いです。
まだ色がついていない個体を黒仔と言います。

3.見に行く時間帯

日中に見に行くべきです。
金魚は夜に寝ます。
夕方になると動きが緩慢になるので、夕方以降に見に行っても体調が悪いかどうか判断できない場合があります。
金魚は寝ているときは目を開けたまま一か所でじっとしています。



4.見るべきポイント

少なくても5分くらいは水槽の前で観察するべきです。
この先、何年も一緒に暮らすことになるので5分でも短いぐらいです。

ポイント
・ちゃんと泳いでいるか
金魚はずっと餌を探しています。日中にずっとじっとしているのは何か問題あります。
また、水面付近にずっと浮かんでいるのも問題がある可能性があります。
なお、人間に慣れている金魚は人間が近づくと餌をもらえると思って近づいてきます。

・鰭(ヒレ)の数や状態
舵ビレ(尻ビレ)が1枚と2枚の金魚がいます。
一般的にはらんちゅうなどの丸形の金魚は2枚がスタンダードとされ、1枚は鮒(フナ)型のスタンダードです。らんちゅうは和金(鮒型)の改良品種であり、改良されて舵ビレが2枚になった経緯があります。2枚の方が後ろ姿が優雅ですし、現実的に2枚の方が人気があります。
舵ビレとは尾びれの下にあるヒレのことです。
舵ビレ

鰭の数がは決まっているので、奇形ではないか確認する必要があります。
また、ヒレが綺麗か。綺麗というのはボロボロになっていないかや欠けていないかです。

・白点や黒い部分がないか
白点は病気です。また、よくペットショップで見ますが体が模様でもないのに黒くなっている痣のようなものも病気(もしくは病後)です。
一般的なその種類の体色と異なっていないかよく確認する必要があります。
基本的に同じ種類の金魚が同じ水槽で売られているはずです。
自分のお目当ての金魚以外でも、同じ水槽に白点や体表に黒い部分がある金魚がいる場合はうつるため、病気を持っている可能性があります。水槽全体として、元気な金魚しかいないのが望ましいです。

・糞の状態
もし糞をしている金魚がいたら、黒っぽくて太いかどうかを確認してください。
透明な糞や細長い糞、空気が入った糞は下痢と言われています。
消化不良は金魚にとって致命傷になりかねないので、糞の状態は重要な要素です。

・ケガをしていないか
見えにくい下腹や肛門付近も確認した方が良いです。
金魚同士で追いかける場合は、下腹や肛門をあたりをつつきます。
最初からケガがある金魚をお迎えするのは飼育難易度を上げてしまいます。

・他の金魚を追っかけていないか
一匹だけで飼育する場合は問題ないですが、複数飼育する場合追っかけ回す金魚がいると水槽の平穏を保つのは難しいです。金魚は雑食性で共喰いする生き物ですので、多頭飼育には危険が伴います。複数飼育を考えている場合、攻撃的な金魚は避けるべきでしょう。

5.その他

小さいからといって幼魚とは限りません。
可能であれば産地や何歳魚か聞いた方が良いです。
その年に生まれた魚を当歳魚、生まれた年の翌年の1月1日で明け2歳と呼ばれます。

6.おわりに

ホームセンターなどのペットショップでは、状態が悪い金魚や病気がちな金魚が売られています。
水槽の中に死んだ金魚が放置され、腹の部分が食われているのを目撃したことがあります。
他には、「メンテナンス中につき販売を見合わせています」と書かれた水槽があるなど状態を崩した個体がいるのもよくあることです。
地域によっては、金魚を販売している店舗が限られている中で探さなければなりません。
遠出をして養魚場に行くのもありだと思います。
いずれにしても、金魚の状態は確認する必要があります。
その際に上記のことがお役に立てれば幸いです。
素敵な金魚に出会えることを祈念して結びとさせていただきます。

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