映画『ドラゴンボール超ブロリー』を観ての感想

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1.はじめに

絶対に映画館で見るべき作品である。
サムネイルの写真は、映画館で先着順にもらえる特典である。
特典はカード1枚とフィルム風ステッカーだった。
私は、原作を読み、アニメや劇場版などを今まで観てきた。
戦闘力のインフレや過去の劇場版をなかったことにするなど、
気になる点はあるが、そのモヤモヤを吹き飛ばしてくれるほどの
圧倒的戦闘シーンであった。
古参でも、新規でもお薦めの1作である。
以下は、多少のネタバレを含む点はご了承の上ご覧いただきたい。

2.時間設定

ドラゴンボールはいくつかパラレルワールドが存在する。
今回はドラゴンボール『超(スーパー)』の世界である。
ブロリーに関しても、映画で3回登場している。
今回の映画では、過去のブロリーが登場した劇場版はなかったことになっている。
新規設定ブロリーである。
「カカロットーーーーーーーーーーーーーー!!」
と叫ぶブロリーを一旦忘れて観た方が今作を楽しめる。
「伝説の超サイヤ人」という設定もない。

原作(魔人ブウまで)→神と神→復活のF→アニメ「ドラゴンボール超」
という流れの時間軸にいて「宇宙サバイバル編力の大会」の直後の話である。
アニメの「たったひとりの最終決戦」ともちょっと違っている。
悟空の母「ギネ」が登場するなど新規に描きなおした作品であり、
過去の映像作品に囚われない壮大なスケールの作品である。

3.戦闘力

予告で既に「ゴジータブルー」が参戦するのは周知の事実である。
ブロリーの強さは、ベジータがフュージョンをしてゴジータブルーになる必要があるほどであるということだ。
ブロリーは4段階ある。
戦いの中で驚くべき速度で成長していく。
これはウーブやカリフラなどで見られたようなドラゴンボールあるあるの一つである。
ノーマルブロリー
→ノーマルブロリー(暴走):大猿化しなくても大猿の力を発揮できる状態
→超サイヤ人ブロリー
→超サイヤ人ブロリー(フルパワー)
である。
ノーマルブロリー(暴走)は、超サイヤ人ゴッドよりも強い。
超サイヤ人にならなくても、ゴッドよりも強いというとんでもない設定である。
超サイヤ人ブロリー(フルパワー)は、破壊神ビルスよりも強い。
なお、ビルスは既にモブキャラとなっていて戦闘シーンは一切なく、ちょい役である。
これ以上は、控えさせていただく。
ドラゴンボールらしい極端なインフレである。
相変わらずベジータはかませ犬役であったが、見せ場はあった。

4.感想

現在のインフレしまくったドラゴンボールの世界をそのまま、
現在の最新技術で映像化した作品でありドラゴンボール史上最高峰の戦闘シーンであった。
圧倒的なスピード感、戦闘の迫力や臨場感は、劇場版だからこそ実現できたハイクオリティだ。
アニメの「身勝手の極意悟空」と「ジレン」の戦闘を凌ぐものである。
フルパワーの悟空やブロリー達の強さを余すことなく映像化することに成功した、
そんな理想を現実にした作品である。
違う次元に行ってしまったのが分かる。
アニメのドラゴンボール超で最初の方にあったような作画が残念だったところは一切なく、
妥協のない映像に大満足だった。
こういう戦闘シーンをこういう映像で観たかったんだ。

次に物語についてである。
ブロリーの設定は、新規である。
42年前の惑星ベジータの話に遡って始まる。
『ドラゴンボール超』バージョンのドラゴンボールの世界である。
多少今まで描かれてきた設定とは違うところがあった。
だが、ドラゴンボールの世界観を壊すものではなかった。
ラディッツが出てきたり、ナッパに髪があったりと懐かしくもあり新鮮さもあった。
今作はブロリーのリバイバルであり、私は以前の劇場版ブロリーも好きなので、
物語に関しては可もなく不可もなくといった感想である。

また、ブルマの声も変わっていた。
この点は、やはり複雑であった。

他に気になった点は、戦闘中のブロリー応援歌みたいなサウンドである。
これは、はっきり言っていらない。
折角の神懸かった戦闘中に
「ブロリーーー」
と登場人物と関係ない声の謎のシャウトが入ってくるので危うく興ざめしかけた。

やっぱり、(単体では)「ブロリーがNo.1だ!」だった。

5.おわりに

今のドラゴンボールを映像化すると、これほどの世界になるというのを
実現させた秀逸な作品である。
ぜひ映画館で観ることをお勧めしたい。

マスター:クレア

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